2011年06月10日
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ANGF: Autumn's Novel Game Framework 3.0公開

Written By: 川俣 晶連絡先

 ANGFのバージョン3.0をやっと公開できました。

 以下よりダウンロードできます。

解説 §

 3.0の目玉は静的モジュールエディタです。プログラミングの知識なしで、簡単なモジュールを作成でき、アップロードできます。誰でもダウンロードできます。リストはモジュール事に分離されているので、今実行しているゲームに対する拡張モジュールしか見えません。他のモジュールのための拡張モジュールは見えません。

 サーバ側はCloud3に対して機能が拡張されているので、Cloud3のライセンスを取得して自分で運用することもできます。(ただし、まだCloud3は未発売)。クライアント側でも設定でWebサービスのURLはいくらでも変更できます。

 ちなみに、ダウンロードしたファイルはc:\ProgramData\ANGFに記憶されます。(Win7の標準的な構成の場合)。このに記憶されたファイルは静的モジュールエディタでロードして中を見ることもできます。

解説の解説 §

 では、なぜこのような機能を作成したのか。簡単に拡張できるようにして欲しいとか、簡単にアップロードできるようにして欲しいというリクエストはありました。

 しかし、実はこのバージョンアップの目的はそれらのリクエストを満たすだけではありません。というのは、さる書籍に掲載するサンプルソースの目玉とすることです。ANGFの全てのソースを掲載するわけではありませんが、かなりの割合を暴露してしまう予定です。そして、この静的モジュールエディタの仕掛けはそこでの目玉です。

 では、なぜ目玉になるのか。実は、厳密に言うとこの静的モジュールエディタが目玉ではありません。静的モジュールエディタはXML文書を作成するだけの仕掛けです。問題は、そうやって作成されたモジュールを読み込む仕掛けにあります。実はANGF自身は従来からのDLLしか扱えません。XML形式で書かれたモジュールは扱えません。では、そのギャップをどうやって埋めているのかと言えば、実は実行時に動的にXML文書からC#ソースを生成し、それを実行時に動的にコンパイルして読み込んでいるわけです。つまり、交換はXML文書でも、動的に実行ファイルモジュールは生成されているのです。

 上手く発売されることになったら、その本についてもこのオーマガでアナウンスします。